トリムマーク(トンボ)の作成方法と塗り足しについて

トリムマーク(トンボ)とは?

チラシやポストカード、パンフレット、書籍などの印刷物は、
仕上がりのサイズよりも大きい用紙に、目印を付けて印刷をしていきますが、
この目印のことを「トリムマーク」と呼びます。(別称:トンボ)

スクリーンショット 2015-11-08 19.51.48

トリムマークは、正しいサイズに断裁する際に、
ズレを防止するためのもので、
今回は名刺を例にして、トリムマークの設定方法をご紹介します。

トリムマークの設定方法

1.例えば、サイズ横91mm・縦55mmの名刺を作成する場合、
下図のように長方形ツールで、
横91mm・縦55mmのサイズの長方形を描きます。
線のカラーは「無し」、塗りのカラーは何色でも構いません。

スクリーンショット 2015-11-08 20.30.07

2.選択ツールで長方形を選択した状態で、
メニュー「オブジェクト」—「トリムマークを作成」をクリックします。

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3.すると、長方形の周辺にトリムマークが作成されました。

スクリーンショット 2015-11-08 20.47.45

4.選択ツールで長方形を選択した後、
メニュー「表示」—「ガイド」—「ガイドを作成」をクリックします。

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5.長方形が、ガイドに変わりました。

スクリーンショット 2015-11-08 20.55.36

6.トリムマークおよびガイドのレイヤーにロックをかけて完成です。

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トリムマークの使い方

以上が設定方法なのですが、
トリムマークに関する実際の使い方についても解説していきましょう。

年賀状を例にしてみます。

スクリーンショット 2015-11-09 13.55.26

年賀状の下部に注目してみましょう。

長方形のブルーを帯として敷いていますが、 ガイド線を超えて敷いています。
この、ガイド線を超えて敷くこと、つまり、塗りを足すことを、
「塗り足し」と呼びます。
(現場によっては「ヌリタシ」と表記します)

ここで、トリムマークの意味について説明しますね。

スクリーンショット 2015-11-09 13.59.02

トリムマークの内側の線が、断裁する目印であり、
トリムマークの外側の線は、仕上がり線に色や写真がかかる場合、
塗りたしをする目印まで引き延ばしていきます。
そうすることによって、印刷のズレやミスを予防することができます。
そして、下図は断裁済みのものであり、
断裁前(トリムマークがついている状態のもの)と、比較してみて下さい。

スクリーンショット 2015-11-09 15.25.42

トリムマークのまとめ

いかがでしたでしょうか?
トリムマークを使うことによって、

・ 印刷のズレやミスを予防する
・ レイアウトをしやすくする

このような役割があります。
また、印刷の現場では、トリムマークと呼ぶよりも、
「トンボ」と呼ばれることが多いです。

名刺やパンフレット、チラシなど、 印刷物を制作する際は、
その制作物の大きさよりも一回り大きいトリムマークを
設定することが大切です。

ぜひ、活用してみて下さいね。

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